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花音学園水泳部~Remake Of Story~

第7章 ~危険な夜の海と訪れる最終日~

だから、好文君にもこれ以上気にしてほしくない。

いつものように元気で、犬みたいに人懐っこい好文君でいてほしい。

温泉後は、夕飯を食べながら波風先生と雑談をした。

◇射手座旅館4階・404号室◇

-好文視点-

「明日と明後日は、ゆっくり体を休めてゴールデンウィーク明けの明々後日は、いよいよダリア高校との合同練習っすね」

「そうだね」

夕飯後、今日はもうそれぞれゆっくり部屋で過ごすことにして、照明と光輝とは部屋の前で別れた。

「好文君
しつこいようだけど、もう本当にあんな無茶なことは辞めてね…。」

「はい…。」

「好文君がいなくなったら、僕はどうしたら良いかわからなくなるほど悲しいから…。」

「俺はもうあんな無茶はしませんし、夏海さんが悲しむようなことはしません」

俺だって、夏海さんがいなくなったら悲しい。

それを、昨日で改めて実感した。

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