テキストサイズ

オキナグサ

第5章 お付き合い


メールを送って
仕事中なら休憩時間に
それ以外はあの時言った通り大体5分以内に
必ず返信がある


普通の人は3日ぐらいでもう無理って言われることが多かったのに


もう明日は休日


この1週間早かったな


何の気なしにメールの履歴を漁っていると、画面が一瞬固まったかと思ったら電話の着信画面に変わった


「はい、もしもし?」
『こんばんは、聖くん』


この呼び方は遊び相手じゃ絶対にしない
つまりは朝陽さん


ていうか最近全く遊んでないんだから、遊び相手なわけないんだけど


「こんばんは」
『明日から土曜日だけど、何か予定はあるか?』
「ん、いやないけど」
『それなら、この前言ってた通り俺の家に遊びに来ないか?』
「!」


朝陽さんからお誘いされてしまった

でも俺も行かないとって思ってたんだよね
色々設置しに

カメラとか届いたんだけど、なかなか付けにいく機会がなくて

連絡はすぐ返ってくるけど、家で何してるのかとかわからなくてイライラしてたんだ


「行きたい」
『それと、家に付けるものがあるって言ってただろう?』


それも覚えててそんなこと言ってくれてたんだ

本当になんでそんなに積極的なんだ
もうちょっと嫌がってくれても……

まぁいっか
別に俺に悪いことがあるわけじゃないし

ストーリーメニュー

TOPTOPへ