
貴方がいつもそこに居てくれたから…
第4章 参
相葉「本当にごめんね?…心配掛けて…」
帰って来て第一声、そう言われた。
だから『もういいです』って笑う。
相葉「………ねぇ、和くん」
「…はい?」
相葉「どんな、気持ちだった?」
「お見合いの事、ですか?」
相葉「………うん」
「そりゃ………苦しいと言うか、淋しいと言うか///…でも、やっぱり相葉さんや櫻井さんの立場考えたら…僕が駄目とか言えないと言いますか///」
相葉「本当?…俺、もしかしたら和くん…平気なのかな?って思って」
「平気な訳ないじゃないですか!………僕は、もう…一人は、嫌です…」
そりゃ少し前までは平気だった。
一人で暮らしてきたんだから、慣れてるって思われるかもしれないけど…
だけど一度でも温かい時間や空間を知ってしまったから。
もう今更、あの頃に戻る事は僕には無理だと思うんだ。
「……僕は………相葉さんの、温もりを…知ってしまった……もう、あの頃には………戻りたく、ない…」
相葉「ごめん。和くん、ごめんね?大丈夫。何があっても傍に居るから。……大好きだよ?」
ふわりと優しく抱き締めてくれた相葉さん。
ポロリと、一粒の涙が頬を滑る様に零れ落ちた。
拭う様にキスをされて。
擽ったさに目を閉じる。
ふわっと唇に触れた相葉さんの唇の温かさに、僕は腕を伸ばしてしがみ付く。
触れるだけのキスを何度か繰り返すと、ツルッと滑り込む相葉さんの舌の熱に肩が揺れた。
相葉さんのキスが、好き。
少し乱暴で、余裕のなさそうなそれが、僕を好きでいてくれてるって分かるから。
僕の咥内を堪能した相葉さんに、チュッと音を立てられ。
突然抱き上げられてギュッとしがみ付いた。
ベッドに下ろされて、僕を見下ろす相葉さんの瞳が揺れてる。
少しだけ余裕のない相葉さんが居た。
数日前に初めて相葉さんと繋がってから、二度目はまだ。
キュッと抱き締めて『……いい?』って小さな声。
小さく頷いた僕に、嬉しそうに微笑んだ。
まだまだ慣れないこの先の行為を思えば、恥ずかしい様なちょっと怖い様な気もする。
だけどやっぱり、僕も大好きだから。
目の前の彼の首元に腕を絡めて、僕から唇を重ねた。
やっぱり嬉しそうに笑う。
「……大、好き…です///」
相葉「ふふ♪ありがとう♪…俺も大好き♪」
啄む様なキスが、擽ったくて…
クスッと笑った。
