
貴方がいつもそこに居てくれたから…
第6章 四
大野「良かったな♪」
櫻井「いやぁ本当に♪…紹介したはいいけど、実は凄ぇ心配だったんだよ俺」
相葉「本当良かったね!和くん♪」
「本当に、本当にありがとうございました。……僕、今のスーパーのバイトだけにして、コンビニは辞めようと思ってるんです」
相葉さんの提案で、久し振りに大野さんのお店じゃない居酒屋に来た僕たち。
もちろん大野さんのお店でも良かったんだ。
だけどきっと多分、それじゃ大野さんが飲んだ分を受け取ってくれない気がして。
その事を話したら、相葉さんが激しく同意してくれて、前に行った居酒屋の広めの個室を予約してくれた。
相葉「和くんバイト一つにするの?」
「はい、そのつもりです。…まだコンビニの店長には話してませんけど」
大野「いいじゃん。夜はやっぱ一緒に居た方がいい」
櫻井「…だな♪…しなくてもいい喧嘩したりする事もあるし(笑)」
相葉「それは翔ちゃんたちの話でしょ?俺たちそんな事ないもん♪…ねぇ♪?」
「えっ…と……まぁ、それは……ねぇ?」
成瀬「……遅くなった…」
櫻井「成瀬さん!…お忙しいのにすいません、わざわざ来ていただいて」
成瀬「…別に櫻井の為に来た訳じゃないから(笑)」
大野「ははは(笑)!」
意地悪そうに笑う成瀬さんに、櫻井さんが苦笑いして。
大野さんは珍しく声を上げて笑う。
こんな空間が、今の僕には信じられないくらい幸せで温かい。
"潤くん来られないかなぁ…"って呟いた相葉さん。
そりゃ新婚さんなんだから無理は言えないけど、もし出来るなら来てほしいと思う。
咲田「……成瀬さん」
成瀬「…あー、ごめん。車を任せてしまって」
咲田「いえ。…車の鍵を返しておきますね?」
しおりさんも来てくれたんだ。
そう思って"しおりさんまでありがとうございます"って頭を下げたら、相葉さん他三人がポカンとしてた。
「成瀬さんの事務所でお手伝いしてる咲田しおりさんです」
櫻井「へぇ♪手が回らないくらい依頼が増えたって事ですか?」
大野「ふふ(笑)…淋しくなったんだろ?……一人で」
そう言って笑う大野さんに櫻井さんまでが納得した様に微笑んでた。
一人で淋しくなった…
なるほど。
それで、しおりさんを…♪
相葉「ねぇ何?何なの?三人だけ納得してるみたいだけど!」
相葉さんには分からなかったらしい(笑)
