
貴方がいつもそこに居てくれたから…
第8章 ※ SS ※ partⅢ
「……しょ、ぉ……ぁぁ…馬、鹿ぁ…」
櫻井「やべぇ………止まんねぇ…」
座ったまま突っ込まれた。
すぐに二人とも絶頂を迎えたけど、翔がそのまま終わるはずもなくて。
ベッドに縺れ込むと、すぐに第二ラウンドに突入され。
無理だと苦し紛れに何度か訴えやっと離してくれた。
「……お前……本当、微熱…なのかよ…」
櫻井「ごめんごめん(笑)…四日も離れてたら、ついつい♪」
「…ふざけんなって、マジで……加減ってもんがあんだろ…」
櫻井「悪かったって。マジで。……風呂は?」
『後で、いい』って言った俺に何度かキスをすると翔はシャワーを浴びに行った。
いいんだよ、別にさ。
翔に抱かれるのは気持ち良いし、幸せだって思えるから。
けど、やっぱり加減ってあんじゃん。
毎日毎日一緒に居るからって、毎日毎日そう言う事してる訳じゃない。
寧ろ一週間に一回とか、そんなペースだ。
だからなのか?
仕事で帰れないとか、帰りが遅いって日が何日も続いたりすると、そりゃもう大変で。
だから今日も旅行から帰って来た翔は一回じゃ済まなかったんだろう。
結局、何だかんだ三回戦までいったんだから。
ラストって四回戦いきそうになって必死で抵抗したんだから。
冗談じゃねぇよ(笑)
どんだけ元気なんだよ(笑)
櫻井「ハァー♪超サッパリ♪……智も入って来いよ。お湯溜めてきたし」
「……あぁ」
きっと…
今思えば、これがマズかったのかもしれない。
すっかり元気になった翔はその後熱が上がるどころか、朝には平熱になってた。
ちなみに。
俺はと言うと…
「…ハァ……ハァ……喉、痛ぇ…」
翔が会社に行った後、バタリとベッドに横たわった俺。
明らかに、熱がある。
翔には気付かれてなかった。
夕方までには下げないと。
絶対自分の所為だってへこむはず。
何とか怠い体を動かして薬を飲んだ。
おかしいだろ…
確か、あいつが熱出したはずなのに。
何で、俺なんだよ…
頼むから夕方までには下がってくれと、願いつつベッドに潜り込んだ。
…が、しかし。
下がるどころか、夕方にはもう指一本動かせない程、怠くて仕方ない。
更にはいくら布団を体に巻き付けても、寒くて寒くて。
吐く息すらも熱くて仕方なかった。
翔に気付かれない様にって思いなんかとっくに吹っ飛んでて、早く帰って来いとすら思った。
