
貴方がいつもそこに居てくれたから…
第9章 六
邪魔をするなと…
彼は、どこからともなく…取り出したナイフを、大野さんに向けた。
ニヤリ…と、気持ちの悪い笑みを浮かべた彼が…
光るそれを振り翳す。
僕は…
渾身の力を振り絞り…
大野「ニノッッ!!!!」
背中の、激痛…
僕の目の前が、白く霞んでいく…
「………相葉…さん…」
大野「ニノ!!…しっかりしろ!!今救急車呼ぶから!!」
「……相葉、さん……泣い、ちゃう…」
大野「大丈夫だ!!泣かねぇから!!…しっかりしろよ?な?」
大野さんの温かい腕の中…
僕は霞み行く視界に…
優しく微笑む、相葉さんを見た気がして…
腕を、伸ばし…
