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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第2章 きせき〜奇跡〜

*Mside*

1日オフなんて最近は全くない翔。忙しいし、疲れているだろうし、誕生日は翔がいてくれればいいっていったものの、絶対何か考えているはず…。
まあ、それを少なからず楽しみにしているんだけど…。

静かに玄関のドアを開け、そーっとリビングに向かい、翔を驚かそうと扉を開けた。

あれ?いない?

部屋の中央まで来ると、ソファーに横になっている翔に気づく。
もしかしてと思い駆け寄り、額に手をあてる。

「やっぱり、熱がある…。無理するなっていったのに…」

仕事に一生懸命なのは分かるけど、体を壊しては元も子もない。
ソファーよりもベッドの方が疲れが取れると思い、起きないようにそーっと寝室に移動した。



翔の寝顔を眺めること数十分。

ハッと目を覚ました翔が、部屋をキョロキョロ見回し焦ったような顔をしている。

「翔、無理しないで。今日は、ゆっくり休みな…」

俺がいる事に気付き、慌てて起き上がろうとする翔を横にさせた。


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