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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第3章 きせき〜軌跡❶〜

*Sside*

産むって決めた瞬間から、そんなこと覚悟している。
だって、無事に産める確率が10%未満って言われたんだよ。
それでも、潤との赤ちゃんが欲しいんだ。

潤「翔、ちょっと待って。勝手に決めるなよ」

「潤がなんと言おうと、俺の気持ちは変わらないから」

潤「分かってるって。赤ちゃんを一番に考えたいんだろ。でも、俺は翔も大事だからさ…」

そこまで言うと、潤が先生の方に振り返った。

潤「先生、無事に産める確率を少しでも上げる方法はありませんか?取り除けるリスクがあるなら取り除けばいいし…」

赤ちゃんの事しか頭になかった俺には思ってもみなかった一言が潤からとびだした。
潤の前向きさには、いつも驚かされる。
そうだよね。自分の事だけ考えていてはダメだよね…。

先生の方を見ると、何か思いついたようで、徐に話し始めた。

医師「ホルモン療法はどうでしょうか?」

「ホルモン療法?それは、どんな治療ですか」

赤ちゃんを無事に産める確率が上がるならなんだってやる!

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