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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第3章 きせき〜軌跡❶〜

*Mside*

翔も赤ちゃんも無事なのが一番いいにきまってる。その確率が低いなら上げればいいんじゃないかと思って、先生に聞いてみる。

でも、ホルモン療法って何?

医師「まず、無事に出産できる確率が低い原因として、男性だからと言うのが一番にあげられます。なので、女性ホルモンをふやして体への負担を少しでも減らす方法はどうでしょうか?」

翔「胎児への影響はどうなんですか?」

医師「なんとも言えません。未知の領域なので、ある意味実験的なところもあります。それでもいいのなら…」

「副作用は?」

医師「これも、やってみないとなんとも言えないところが…。でも、一般的には体つきが女性らしくなり、声も高くなります。むくみや倦怠感などがみられる事もあります」

声が変わるのは、仕事的にどうなんだろ?

医師「あとは、体の異常にいち早く気付く為にも、検診をこまめに受けておくと良いと思います。今、思いつくのはそれくらいですが、どうしますか?」

翔と目が合い、力強く頷きあう。

「「よろしくお願いします」」

二人の未来に、少しだけ光が灯った。




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