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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第3章 きせき〜軌跡❶〜

*Sside*

翌日、潤に滅茶苦茶心配されながら仕事に向かう。

マネ「近くにいますから、何かあったら直ぐに声かけて下さいね」

「分かってる」

今日は、グラビアの撮影と取材。
順調に撮影が進み、後は座っての取材だけだから大丈夫だと思ったのが甘かった。

記事「今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

やってきた女性記者の香水の香り。いつもは全然気にならないのに、甘ったるい匂いに気分が悪くなる。

記事「それじゃ早速始めさせてもらいますね」

マネージャーを呼ぼうかと思ったら、現場のスタッフさんに呼ばれて出ていってしまった。
取り敢えず、さっさと答えて終わらせるしかないな。

ボキャブラリーも何もなく、ただひたすら淡々と質問に答えて、ようやく終わった。

記者が挨拶をしようと俺に一歩近づくと、香りが一層強くなり限界だった。

記事「ありがとうございました」

「ありがとうございました」

挨拶を済ませると、「急いでいるので」とその場を離れ、トイレに駆け込んだ。

個室に入った途端、込み上げるものを抑えることが出来ずしゃがみこむ。

「うっ、げほっ」

今までに経験のない酷い吐き気に襲われ、その場で動けなくなった。

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