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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第3章 きせき〜軌跡❶〜

*Sside*

吐き気がなんとかおさまり、戻ろうとしたものの、次は貧血なのか一瞬目の前が真っ白になり、再びその場に蹲ってしまう。

さっきまでの吐き気との闘いで、体力を消耗してしまった事もあり、体がいうことをきいてくれない。

スマホも持っていないし、どうしよう。
マネージャーが見つけてくれるのを待つしかないな。

そう思っていると、入口のドアか開き誰か入ってきた音がした。
マネージャーだといいんだけど。

潤「翔?いる?」

えっ、潤?
大好きな人の声が聞こえ、立ち上がろうとするけど、身体が思うように動かなくて。ふらつく体をドアで支えた。

潤「翔?」

「…じゅん…」

声を出そうとしても、それさえもままならない。

潤「翔、大丈夫?ここ開けられる?」

「…無理…動けない…」

潤「分かった。そのままで少し待ってて」

何とか状況を伝え、言われた通り動かずに助けを待つ。

ドアの向こうでは、潤とマネージャーが相談している声が聞こえてくる。

マネ「どうしますか?」

潤「ドア、蹴破るのはマズイよな」

確かに早く助けて欲しいけど、おおごとにはしたくないので、それだけはやめて欲しい。余裕がないはずなのに、心の中でそんなことを思った。

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