テキストサイズ

ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第5章 きせき〜軌跡❸〜

*S side*

「それで、先生。具体的にはどんな事をするんですか?」

医師「腰から注射をしてホルモンを注入します。ちょっと痛いかもしれませんが…すぐに終わりますよ」

注射かぁ。痛そうだけど、赤ちゃんの為に頑張らないと!

「分かりました。よろしくおねがいします」

医師「お母さんも、大丈夫ですか?」

翔母「はい。よろしくおねがいします」

早速、1回目のホルモン療法が行われた。
腰への注射はめっちゃ痛かったけど、無事に治療が終了。

医師「では、3日後にまた来てください。その前に体調に変化があったら、いつでも連絡をお待ちしています」

「分かりました…」

医師「何かありますか?」

「えっと………大丈夫です。ありがとうございました」

診察室を後にし、駐車場に向かう。

翔母「さて、帰りましょうか。身体は大丈夫?」

「うん、大丈夫。それより、スーパーに寄りたいんだけどいいかな」

今日は、そんなに遅くならないって言ってたから、潤の好きな物でも作ってあげたいなぁ。

翔母「何を買うの?」

「えっと、クリームコロッケを作りたいなって思って…」

翔母「あなた、クリームコロッケなんて作れるの?」

ごもっともな質問が返ってきて、材料も何を買ったらいいのか見当もつかない自分に、ちょっと言葉が詰まってしまった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ