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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第5章 きせき〜軌跡❸〜

*Mside*

翔「おかえりなさい!!」

「ただいま…ってちょっと…」

玄関の扉が開き、満面の笑みで出迎えてくれた翔が、俺の胸に飛び込んできた。
翔を受け止めて、本当はこのまま抱きしめたかったけど、直ぐに体を離した。なんでだよっと顔を上げる翔に、目線で合図を送る。

翔父「ただいま」

翔「えっ、父さん…」

「丁度一緒になったんだ」

翔「だったら、チャイム鳴らさなくても…。父さん、鍵持ってるじゃん」

「チャイム鳴らしてから、お父さんが来たから…」

翔「………」

翔父「とりあえず、中に入ろうか」

ゴホンと咳払いをしながらお父さんが先に中に入っていき、俺たちも後に続きながら、翔の耳元で囁く。

「翔、ただいま。ハートのエプロン似合ってるよ。本当はこのままキスしたい」

翔「バカ…。もう見られたくないよ…気まずすぎる」

そんな会話をしながらリビングに入ると、お母さんが料理を運んでやってきた。

翔母「あなた、お帰りなさい。潤くんもお帰り」

「“ただいま”でいいのかな?あの、俺まで、お世話になってすみません。よろしくお願いします」

翔母「潤くん、気を使わないでね。二人はいつも通りに過ごして欲しいから」

「ありがとうございます」とお礼を言って席に着いた。


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