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ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第5章 きせき〜軌跡❸〜

*M side*

翔「おやすみなさい」

「先にお風呂いただいてしまってすみません」

翔母「気にしないで。明日も早いんでしょ。早く休んで」

「はい。すみません。おやすみなさい」

翔父母「「おやすみ」」

階段を上って翔の後をついていく。
目の前のお尻に手を伸ばしたくなったけど、部屋まで我慢して、ドアを閉めた瞬間、翔を後ろから抱きしめた。

「ん〜翔…いい匂い」

翔「ふふっ、今日は潤も同じ匂いでしょ」

翔を抱き締めたまま、二人でベッドに腰を下ろす。そして、気になってた事を聞いてみた。

「今日、病院行ったんだろ?どうだった?」

翔「貧血ぎみって言われたけど、後は異常なし。順調だって。だから、ホルモン療法受けてきた」

「それで?」

翔「今回は初めてだから、薬の量を少なくして様子をみることになった。直ぐには効かないから、3日後に来てくださいって」

「副作用…酷くないといいけど…」

抱き締めていた腕に力を込めた。

翔「辛くても潤がいれば大丈夫だから。赤ちゃんのためだもんね」

優しく微笑む翔が愛しくて、更に腕に力を込めて、ぎゅうっと抱き締めた。
翔も何も言わず抱き締められていて…。大丈夫の裏には、色んな不安があるんだと感じて、これから何があっても翔を支えていこうと心に誓った。



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