テキストサイズ

ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜

第5章 きせき〜軌跡❸〜

*S side*

潤が痛いくらいに俺を抱きしめてくれ、俺も潤の手をぎゅっと掴んだ。

何があっても、潤と前に進んでいくだけ…。

「潤…愛してる…」

潤「俺も愛してる…」

瞳を閉じると、潤の優しいキスが唇に降りてきて、そっとベッドに寝かされた。

続きがしたいと潤の目が俺に訴えている。

俺もしたいけど……。
先生に聞くことができなかったんだよね。母さんがいたってのもあるけど、やっぱりきくのが恥ずかしくて、どうしても、話を切り出せなかった。

「ごめん…今日先生に聞けなかった…」

潤「…そっか」

続けて「翔の身体が大事だから」と言ってくれたけど、顔には「残念」と思いきり書いてあって…。あまりにも分かりやすい態度に、ちょっと笑いがこみ上げてきてしまった。

次回は、頑張って聞いてこよう。

潤「まあ、久しぶりのエッチは、ここでは無理だしなぁ」

「ん?どういう事?」

潤「だって、お父さん達の部屋…ここの真下だろ。振動とか声とか…何してるか絶対わかる。翔、久しぶりほど燃えるし」

………確かに。
キスくらいならまだしも、そんな声聞かれたら家に居られない。

潤「よし、寝よっか」

「潤、ベッド使う?俺、布団でもいいから」

潤「一緒に寝よ」

「狭いよ〜」

そう言いつつも、狭いベッドで潤の体温を感じながら眠りについた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ