後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第8章 淫らなアフターワーク
彼は近くの大学に通う建築学科の学生で、ここのアルバイト要員。
バイトと言ってもまだ学部3年の彼に専門的な知識はまったくないので、設計や書類の始末は任せられない。
頼むことといえば模型づくりだ。
「カットデータなら印刷してあるでしょう?」
「それが…っ…1枚間違えて切ってしまって…」
「ああ、そういうことね」
変わらず私は手元の書類に目を固定したまま、カットデータが入ったUSBをバイトくんに差し出した。
「はい」
「ありがとうございますっ!」
なんだろう、怯えられてるのがわかる…。
そんなに怖い表情してるのかしらね私は。
まぁどうでもいいけど。