テキストサイズ

後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第8章 淫らなアフターワーク


そんな私の態度にビクッと怯えたのは葉川くんじゃなくて、バイトくんのほうだった。

私は心の中で彼に詫( ワ )びる。

とうの葉川くんは自分の席──つまり私の隣の席の椅子をひき、悠々と腰をおろした。


「せっかく僕が持ってきたチョコレート……食べてくれないんですか?」

「…後で、食べるから」


耳許に寄った唇から、低めの声で囁かれ…

私も同じくらいの小さな声で返す。

それを聞いた葉川くんは何事もなかったかのように次の作業に取りかかる。

彼の顔には、買ったばかりの黒いメガネが掛けられていた。








──…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ