後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第8章 淫らなアフターワーク
今日中にと頼まれていた見積りの確認書を相手側に送り、ひとまず、追われていた作業は終了した。
首を横に傾けてもう一度肩を鳴らす。
…長時間のパソコン作業でガチガチね。
“ ああ…、疲れた ”
片手で揉んでみたけれどほぐれる気配はなく、すぐに諦めて私は席から立ち上がった。
ふくらはぎも…むくんでいるのがわかる。
私もいよいよ、いい歳なのかと虚しくなってくるのがこのくらいの時間帯だ。
「12時か…。終電は逃したわね」
虚しさついでに、今日も職場に泊まりが決定。
電車通勤の私にはよくあること…でも、あまり喜ばれたものではない。
少し暗めの気分でデスクの引き出しから取り出したのは、常備している固形型のカロリーメイトだ。