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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第9章 詫びのしるし



「言っておくけれど、君のほうから触ってきたら二度と許さないから」

「それは……ひどい拷問ですね」

「これはお詫びなんでしょう?…なら我慢して」


年上をなめると痛い目見るって、教えてあげるわ。

葉川くんみたいにいかにも遊びなれている男が相手だろうと、こちとら無駄に経験人数が多いわけじゃない。

無論こんなふうに

真っ昼間から車の中で男の股間に手を伸ばすなんてマネは、未経験に決まっているけれど。


「声を出せない状況で一方的に責められ続けたあの辛さを、返してあげる」


私たちは互いに目をそらさないで、暫く見つめ合っていた。

…いや、見つめ合うなんて甘い言い方は似合わないわね。手強い敵を前に牽制する目付きと似ていたかも。


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