後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第13章 僕は玩具
余計なことを考えている私の頭を、懲らしめるかのように。
「…ふ─ンっ、‥は、…ぁ…‥」
ピチャ、..ピチュ..!
脳ミソの中まで長い何かを突っ込んで、ぐちゃぐちゃに掻き回されている気分だ。
だがそんな非常事態でも、私の足は脱がされたズボンが引っ掛かって思うように動かせられない。
…いや、別に逃げる必要はなかった。
拒んでいるわけじゃない。ただ壁に押し付けてくる葉川くんの力が強引だから、反射的に突っぱねたくなるだけ。
「…っ…ちゃんと忘れさせてあげますよ」
「く…ぅ、ァッ……!!」
「辛いことが…あったのなら……、僕がゼンブ塗り替えます」
舌を挿し込みながら葉川くんが囁く。
私は悶える代わりに首を仰け反らせ、上を向いて唇を震わせた。
その声は、ダメ
溶かされる
「ハァっ…!!…ハァっ…─」
私は壁に添えた手はそのままに、もう片方を口に置いた。
漏れる声を抑えるため──ではなくて
彼からのキスを防ぐためだった。