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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~

第15章 ドレスコード


同伴者を求めるパーティーとは…。ただの竣工パーティーとは違うようだ。

あそこのレストランは一流シェフを招いたホテルの目玉と聞いているから、それの宣伝を兼ねているのだろう。


「高級フレンチのフルコースをひとりで食べてこいって言うのか? それはさすがに耐えられん」

「同伴者なら別に私でなくても…」


とにもかくにも、そういう場が苦手な私はあまり気乗りしない。

代わりの同伴者を探す私の目は、自然と……藤堂さんの隣にいる穂花で止まった。

だが、彼女は即座に首を横に振る。


「わ、わたしは明後日の夜はムリですっ」

「そうなの?」

「はい! その日は…その…彼と約束があって~」


穂花は申し訳なさそうに顔を俯かせた。

でもその声色は嬉しさを隠せていない。

穂花の言う「彼」とは、先日の合コンで知り合ったという年上の商社マンのことだ。


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