後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第21章 終章~この身勝手な小悪魔と~
左右に逃げられない状況で激しく舌を絡められる私は、背後のデスクに両手を付く。
後ろに倒れないように身体を支えていると
葉川くんに腰を押され、デスクの上に座らされた。
「ん……ハ ァ」
彼が何より自分の欲に素直な人間なんだってこと
思い出したわ
「‥‥っ」
「ハァ…!」
RRRRR........
この時、私の鞄から着信が鳴った。
私という仕事人間が過敏に反応せざるをえないこの音が、こんなタイミングで事務所に鳴り響く。
“ でん、わ… ”
RRRRR.....
「……」
ある程度の時間を置いて、葉川くんの舌が離れた。
鼻の先がくっついた状態で二人で息を調え…
彼の顔が私の首筋に埋まり、両腕で抱き締めてきた。
「電話、出ても構いませんよ」
強く抱き締めながら囁いた言葉…。
行動が言動にともなっていない。