後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第6章 後輩くんの挑戦状
「ん…!」
いや…、駄目…!
「…ハ ァっ…、はが……わ、くん……!!」
彼のキスは卑怯だ。
強引に割り入ったかと思えば、優しく絡んでくる厭らしい舌先──。
抗議のつもりが、強制的に私の声は扇情的になる。
「や、めな……っ……さ……!!」
チュク...
「…ハ ァ…──ッ 」
“ いい加減にして──!! ”
パシッ!!
私は右手を振り上げ、視界をふさぐ男の横面をひっぱたいた。
私の平手が高い音をたてて彼の頬を叩き
唇を奪っていた顔が離れた。