
武橋さんのセフレを希望します。
第1章 ◇section1
というか、こうやって冷静に話してるけど、この人はなに?
あ、そうだ。風俗の前で出会って、そのあと色々怒鳴って…
ん??とんでもない話をしたよう気がするぞ?
えっちがどうとかって…
「あ、あの!!」
「どうした?」
「その、変なお話をして、騒ぎ散らしてすみませんでした……。その、いま考えるとひどい話色々したし、こんな初対面のひとにこんな迷惑かけたしで、本当情けなくて…」
本当になにやってるんだ。
あぁ、もう、ばかばかばかばか。こんな初対面の人に迷惑かけまくって、ほんと穴があったら入りたい。
申し訳なくて、目の前の人の顔も上手く見れなくて、ベッドの上で正座をしながら、視線をシーツへ落とす。
すると、手がのびてきて、指でトンと私の肩を押した。
「え…?」
思わぬ力がかかってきて、腑抜けた私は後ろに倒れる。
そして、私の体を影がすっぽり包む。
私のうえに、さっきまで目の前にいた人がいる。
その人の影の中に私がいる。
「……え?!」
まだはっきりしない頭のため、遅れたリアクションになる。
なんだなんだこの状況。
いや、そりゃ、男女が2人でホテルにいたら、こんなことなってもおかしくはないけどさ!!!
