
武橋さんのセフレを希望します。
第1章 ◇section1
「じゃあ、いいってことで」
「あ、えっと…その、先にお風呂に入ってもいいですか?」
もう、飲み屋でメイクもぐしゃぐしゃになってるだろうし、なにより酒臭いと思うし。それに、そういうことするなら、やっぱり綺麗にして臨みたいし…。
「そうだな。先に入ってもらえるか?」
「はい。あと…」
「なんだ?」
「お名前、きいてもいいですか?」
「そうだな。名前を知らないと不便になったりもするかもな」
「それに、名前も知らない人とするっていうのも…その…」
自分で恥ずかしいことを言ってる自覚があるから、後半がもにょもにょとなってしまう。
こんなんでこれから本当にえっちなんて出来るのー?!
そんな私をみて、リーマンはふっと笑った。
「武橋徹だ。会社に務めている」
「たけはし、とおるさん。武橋さん」
「そうだ。お前は?」
「坂上菜津です。大学生をしています」
「大学生…。やばいことをしてるって気持ちになるな…」
まぁ、こんな初対面でしちゃうのは、年齢関係なく十分やばいんだけど。
でも、そんなのもう腹を括るぞ!
「武橋さん、その…お風呂お借りします」
「あぁ。オレのじゃないけど、どうぞ」
