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改めましてお願いします、

第8章 ほころびの取り繕い。

あいつのことは、忘れたかった。
だからあいつのことを思い出さないようにすればいい。そう思い出す暇を作らなければいい。
そんな結論に至った。
この月末昇級審査がある。そこのためにまず全力で全てをかけて練習する。一生懸命になれば思い出すより絶対練習のことだけしか頭にないだろう。今回を機に自分は、変わる。それだけを頭に置いて。


一方学校では、合唱コンクールの学年団の指揮者を募集してた。これも手を挙げてみた。
私1人しか希望者がいなかったため、私が指揮者になった。おかげでこれも必死になった。
友達からの嫌味、先生からの注意それらを全てバネに変えて練習した。
おかげでもう思い出さなくなった。
たまに辛くなってもそんなに凹むことは、無くなった。あいつの前でも堂々としてられるように取り繕いし続けた結果普通に話せるようになった。

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