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Deep Night《R18版》

第6章 No.623


仕事1本で上がれたムツミは、先程の会話を深く考えることなく、そのまま爆睡して1日を終えた。

次に目が覚めたときは「うわぁん」と子供の泣き声が聞こえて、視界に入ったその姿に目を見開いた。

「……は?」

「あ、ムツミ起きた!ちょっとニーナうるさいから黙らせてよ!あたし等が言っても聞かないし!寝れやしないんだけど!」

逆ギレをしながら自分に突っかかってくる女を無視してニーナを呼ぶ。

「ニーナ、こっちおいで」

手招きしてニーナを自分の元へ呼び寄せると、優しく頭を撫でながら問い掛ける。

「どうした?お腹空いた?」

「いたいよぉ」

「どこ?」

「うしろいたいぃ!」

「見せてみな」

突っ立ったまま泣きじゃくるニーナをくるり、と回して背中を見る。

グッと唇を噛み締め、堪えるムツミ。

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