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Deep Night《R18版》

第4章 No.345


――そろそろ1ヵ月経つ頃だろうか。

ニーナの怪我も完全とは言えないが顔の傷は大分良くなった。折れた骨はまだ治ってないが明日からでも仕事に復帰させるかと従業員の1人が決める。

「まだ仕事させられるような状態じゃねぇけどよ、タダ飯を食っていけるほどここは優しくねぇんだ」

別の従業員がニーナを哀れむ。
そこに深い意味は無い。

ニーナは身体を拘束されて客の相手をさせられるんだと推測するミヨコはそうでなければまともに相手をする事が出来ないニーナに使い道はない。

子供に戻ったニーナは大人しくされるがままになるわけがないと安易に想像がつく。

「217番、345番、仕事だ」

「はい」

ニーナを抱えて部屋を出る従業員の後に続いてミヨコも部屋を出る。

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