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Deep Night《R18版》

第4章 No.345


あの嫌な匂いが充満する部屋に行かなきゃならないのが堪らなく嫌で早く終わらないかとうんざりするミヨコは目を閉じる。

「すぐ終わるすぐ終わる」

そう呪いのように唱え、部屋に入ろうとすると別の従業員が「345番は別だ」とミヨコの腕を引いて別室へ誘導した。

「え?別室?」

今まで別室になったことは生理の時以外になかったからミヨコ驚いて確認する。

「あ、あたし生理じゃないです!」

首を振るが従業員は何も言わず知らない部屋にミヨコを置いてった。

「え……」

今まで見たことも無い部屋に置き去りにされたミヨコはあの独特な嫌な匂いも汚いベッドもない、むしろ正反対の部屋に目を見開く。

「ここって……」

「お前名前は?」

声を掛けられその主に視線を向けて瞬時に理解したのは何となく予想はしていたからだ。

ーー此処はVIPルームだと。

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