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Deep Night《R18版》

第6章 No.623


理不尽な勤務条件を押し付けられているから解放されればこの上なく幸せなことだ。

従業員が言っていた話にムツミは大方目星が付いていた。

誰が、とは言ってやる義理はないとムツミは知らない振りする。

「それよりニーナだけどさ。少し休ませたら?太客に付かせたいならちゃんと治療して回復させないと」

「余計な口出しはしなくていい」

「あっそ。でも面倒見てるのはコッチだから。それなりに手当てが付くなら喜んで面倒見るけどね」

「仕事に戻れ」

シモの小さい男だと悪態つく。

女を道具としか見てない従業員にムツミは腹が立って乱暴にドアを閉めた。

仕事は仕事でキッチリこなしているからニーナのようにムツミは罰を受けない。

だが必要以上の口出しをすればどうなるか分からないのはムツミも同じだった。

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