Deep Night《R18版》
第6章 No.623
「てめぇ等の私腹を肥やすためにこっちは働いてやってんじゃねえんだよ!」
「ムツミ!言いすぎだよ!」
「落ち着きな!」
ムツミの両腕を掴んで引き留めるも振り払われ従業員に掴み掛かる。
「構うもんか!アンタ等だって思ってるでしょ!ニーナがこんな風になったのだってコイツ等のせいじゃん!」
胸ぐらを掴まれた従業員は驚くこともなく鼻で笑いながらムツミを見下ろす。
「623番、お前今日は専門な」
「上等だよ!SMでもなんでもやってやるよ!その代わりニーナとミヨコを休ませろよ!その分働いてやる!」
怒り任せに啖呵を切った事に後悔はしなかった。
ただ後先考えずにいた自分かバカだったとは思っていた。
それでも爆発した怒りがあったから逆にスッキリした顔で胸ぐらを掴んでいた手を離す。
「ムツミ、ほんとバカだね」
ムツミを心底バカにしてる女達は自分にとばっちりがないかが心配なだけだ。
ミヨコは泣きながらムツミの手を掴んで「ありがとう」と訴える。
「マジであったまきたわ。ふざけんな」