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Deep Night《R18版》

第6章 No.623


「623番。お望み通り仕事をくれてやる」

「はっ、そういう行動は早いこと」

「代わりに仕事してくれるんだろ?」

「あぁ、やってやるよ!」

従業員はさっそくと言わんばかりにムツミを専門の部屋に連れて行く。

連れて来られたムツミは初めて来る場所に少し緊張していた。

「後悔すんなよ?」

「上等だよ」

「いつまで持つか見物だな」

それでもまだ怒りが治まらなくカリカリしてたがそんな緊張は部屋に入ってすぐに消えた。

「な、」

部屋の真ん中に拘束具の付いた椅子が明かりの下にポツンと寂しく置かれていた。シンプルゆえに薄気味悪さが増してムツミの不安を煽る。

「座れ」

そこに無理やり座らされ手足を固定されると口に猿轡(さるぐつわ)を付けられた。

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