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蓮「はい。何ですか？」

由奈「今愛梨の家にいるんですけど、来てもらえませんか？！愛梨が大変で…」

蓮「電話する相手間違えてますよ。じゃあ僕はこれで…」

俺じゃなくて大和にしろよ！

由奈「何言ってるんですか？！愛梨が熱出して苦しんでるのに！」

さっきまで焦った様子だった由奈さんが急に怒ったように声を荒げた。

蓮「だから！僕は関係ないですから！熱があるなら病院に行けばいいでしょう！」

反発するように俺も大きな声を出してしまう。

由奈「愛梨に何かあったら…アンタのせいだからね！」

捨てゼリフのようにそう言い残して電話を切られた。

何かあったらって…

たかが風邪だろ？

千里「蓮？どうしたの？大声出して…」

千里がドアから顔を出して心配そうに見てきた。

蓮「別に…何でもありません。」

開いたドアの隙間からさっきよりハッキリと大和の笑い声が聞こえてくる。

あー…くそっ！

布団から出て、リビングに向かった。