テキストサイズ

Nectar

第7章 恋愛感情

愛梨「んっ…れん…?おかえり…」

俺のキスで目を覚ました姫は、甘ったるい声で俺を呼び、手を伸ばしてきた。

恥ずかしいのか、今朝は名前さえ呼んでくれなかったのに…

寝呆けた君は俺の事を“蓮”って甘~く呼ぶ。

全く…反則だよ。

痩せてしまった細い身体を壊さないようにフワッと抱き締めた。

蓮「身体…ツライ?」

愛梨「ううん、大丈夫。布団干したら気持ち良くって…つい寝ちゃった(笑)ご飯…作ったの。」

蓮「うん。良い匂いがしてた。」

愛梨「温め直さなきゃね…」

起き上がろうとした愛梨の身体をさっきより少しだけ強く抱いた。

蓮「…もうちょっとだけ」

愛梨「うん(笑)私もこれが良い…」

俺の背中に細い手がそっと置かれた。

いつもはピリッと辛い愛梨…

なのに今はすっごく甘くて…

俺はいつだって溶かされて、夢中にさせられる。

俺をこんな風にして…

ちゃんと責任取ってくれる?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ