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Nectar

第7章 恋愛感情

ー愛梨sideー

蓮「愛梨…今日…泊まってもいい?」

クリクリの目で私を見ながら小首をかしげるところなんて…

完全に甘え方を知ってる末っ子の計算だと思う。

そう分かってるのに、少々バカになってる私の胸はキュンとするんだから重症だ。

愛梨「付き合ったその日に泊まるなんて…末っ子はずいぶん手が早いんですね!」

あの目に惑わされないように顔を背けた。

蓮「違うって!そうじゃなくて…明日から新曲の準備に入るから…」

蓮の声はどんどん小さくなっていく…

そっか…忙しくなるんだよね。

私は何も言わずに立ち上がった。

蓮「愛梨…?」

不安そうな声を出す蓮の頭をポンポンと撫でて、リビングを出た。

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