テキストサイズ

Nectar

第8章 理想と現実

こっち来てからカレーとか…簡単なもの作ってくれれば良いと思ってたのに…

俺の言った一言でココまで頑張ってくれたんだ。

陸「これスゴい…」

ボソッとした声が聞こえたと思うと、陸兄が箱を開けていた。

覗き込むと…

蓮「ケーキ…?」

落としたせいか少し形の崩れてしまっている、フルーツがたくさん乗ったケーキ。

上のプレートには【XYZ シングル発売おめでとう】って書かれていた。

千里「手作り…だね。」

陸「だね…」

大和「蓮の彼女良い子だね。僕たちの事まで考えてくれて…」

俺は立ち上がった。

蓮「祐兄に会ってくる…」

さっきまでいつもの愛梨だったんだ…

何かあったとしたら…

祐兄と乗っていたらしいエレベーターの中…

心配そうな顔をするメンバー達を残して、俺は祐兄のいる階に向かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ