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Nectar

第8章 理想と現実

愛梨「私…蓮に“メンバーに紹介したい”って言ってもらえて浮かれてた。でも…やっぱりダメだったよ…」

また俺の胸に顔を埋めた愛梨の背中を摩る。

蓮「祐兄の事なら…」

愛梨「ううん!私なんて何の取り柄も無いただの一般人だし…大和さんのファンだし…あんな風に思われて…認めてもらえないのも当たり前だなって…」

違うよ…もう大丈夫だから…

愛梨「せっかく蓮が紹介してくれようとしたのに…台無しにしてごめんね?私のせいで恥ずかしい思いさせちゃったね…」

蓮「何も恥ずかしくない!誰が何と言おうと愛梨は俺の自慢の彼女だ!大和が好きな愛梨を好きになったんだよ。それに…愛梨が俺の立場だったら、親や友達に紹介できない?」

愛梨「ちがっ…そんなわけない!」

蓮「俺も同じ。愛梨は愛梨だし、そんなの関係ない。祐兄ともちゃんと話してきたから…愛梨の事分かってもらえたから…」

驚いた顔をした愛梨。

蓮「“次はこんな普通のもんじゃなくて、違うの作れ”って祐兄からの伝言(笑)」

愛梨「蓮…ありがとう…」

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