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Nectar

第8章 理想と現実



カプッ

愛梨「ぇえ?!」

唇に置いていた指をいきなり噛まれた。

蓮「…触りすぎ」

指を噛んだまま喋るから、蓮の舌が指先に当たってくすぐったい。

愛梨「起きちゃった?」

蓮「起きてた。“蓮…ありがとね…”辺りから(笑)」

愛梨「最初からじゃん!もう!」

恥ずかしがる私を満足そうにニヤニヤと見てくる 蓮。

この悪戯っ子が…

蓮「あっ!今何時?!」

急に起き上がるから、布団が捲れて蓮の上半身が露わになった。

愛梨「そんなに焦らなくても1時間も寝てないから(笑)もうすぐ0時だよ。」

蓮「良かった!…愛梨、今日は何の日か知ってる?」

愛梨「知ってるよ。着いてきて」

忘れるわけないでしょ?

私は蓮の手を引いて布団から出た。

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