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Nectar

第8章 理想と現実

ー愛梨sideー

愛梨「くっ、苦しい…」

蓮は相変わらずギューッと抱きしめてくる。

愛梨「痛い痛い!」

力任せに締め付けてくる。

蓮「勝手に不安になって泣いてた罰!でも連絡しなかった俺も悪いから…」

腕の力を緩め、チュッと可愛いキスをくれた。

愛梨「バカ…(笑)」

さっきの不安が嘘のように、幸せに満たされた。

蓮「タバコの味がする…マズい。」

愛梨「あっ、ごめん…」

蓮「やめないの?タバコ。」

愛梨「何で蓮の為にやめなきゃダメなのよ!」

恥ずかしくてもう吸ってないなんて言えない…

愛梨「でも…歯磨きしてくる。」

立ち上がると蓮に手を取られた。

今度は蓮がウッドチェアに座り、手を引っ張られた私は蓮の上に倒れ込んでしまった。

蓮「何?キスして欲しいの?(笑)だから歯磨き?」

意地悪な笑い方…

でもムカつく程カッコ良い。

愛梨「違うし!…んっ…、!…」

否定の言葉も聞き入れられず、唇を塞がれた。

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