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Nectar

第2章 大ファンです

ー愛梨sideー

末っ子くんの連絡先GET!

ぐふふふ…(笑)

これで大和さんに1歩近付けた。

いや…

1歩どころか、あと数歩の所まで来てる気がする。

蓮「もう大丈夫そうだから…送るよ。」

愛梨「良い。先帰って。」

蓮「いやいや、さすがに女の子1人じゃ危ないし…」

愛梨「だからって見ず知らずの人に家を教えるなんて…ん?見ず知らずでは無いか(笑)」

私は一方的に知ってたし…

蓮「これでもアイドルだから、警察のお世話になるような事はしません!はい、立つ!行くよっ!」

末っ子のくせに男ぶっちゃって…

なんかムカつく。

まだ体が火照って暑いのに上着を羽織らされて、腕を掴まれた。

愛梨「もうフラつかないし大丈夫!」

蓮「離すと何しだすか分からないから。さっきだって急に水浴びし出すし…」

そう言ってまたグッと腕を持たれた。

違うのよ…

いくら男に興味が無いって言っても…

その相手が大和さんの弟だとしても…

さすがに6年も恋をしてない私にはこの距離で触れ合うなんて刺激が強すぎる。

蓮「顔…赤いけど大丈夫?」

急に私の視界に入ってくる、くりくりのお目々。

愛梨「っ…うるさい!大丈夫だって言ってるでしょ!」

離れようとした私の足は思うように動かなくて絡まる。

蓮「どこが大丈夫なんだよ。全く…」

今度は腰を引き寄せられてしまった。

もがけばもがく程、どツボにハマってる気がする。

私の腰を抱いている末っ子の腕は思ったよりも力強くて…

男らしい。

末っ子のくせに…

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