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Nectar

第10章 始まり

ー蓮sideー

目が覚めるとやっぱり隣に愛梨の姿は無かった。

愛梨を探してリビングに行くと、キッチンで薬を飲んでいた。

蓮「何の薬…?」

愛梨「あっ、おはよう。これ?貧血のだよ。」

蓮「そっか。ん~…昨日よりちょっとは顔色マシかな。」

愛梨の頬に手を当てて確認すると、ニコッと笑ってくれた。

今日は俺より家を出るのが早い愛梨。

朝ごはんを作ってくれている間に俺がコーヒーを淹れて…

2人でゆっくりご飯を食べて…

出勤の準備をする愛梨をボーッと眺めて…

すごく幸せな朝。

愛梨と結婚したらこんな感じになるのかな~…

なんか1人で考えながらニヤニヤしてしまう。

玄関まで愛梨を見送る。

愛梨「…行きたくないな…」

俯いたままそう言った愛梨。

この時俺は、離れたくないのかな?なんて軽く考えていた。

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