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Nectar

第10章 始まり

蓮「何言ってんだよ(笑)俺だって頑張ってるんだから~愛梨も頑張れるだろ?」

俯いたままの愛梨の髪をクシャクシャッと撫でた。

愛梨「蓮…」

俺の名前を呼んだ愛梨の声が一瞬泣いているように聞こえた。

驚いて愛梨の顔を上げさせようとした時、愛梨の方からパッと俺を見てきた。

愛梨「うん、頑張らなきゃね!もうスグ旅行だって行けるし…頑張らなきゃ!」

やっぱり少し顔色が悪いけど笑ってる。

さっきのは俺の勘違い…かな?

蓮「すっごい楽しみにしてて!」

愛梨「うん。じゃあ…行くね?」

出て行く(名前)に手を振って見送った。

新曲の活動も無事に終わって、愛梨との旅行の日も迫ってて、ツアーも本格的に決まり出してて…

幸せ過ぎた俺は何も気付いてやれなかった。

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