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Nectar

第10章 始まり

焦ってパソコンを壊しそうな勢いで無理矢理電源を切った大和。

遙稀「だから言ったじゃん!いい加減にしてって!」

愛梨ちゃんの耳から手を離し、大和を睨んだ。

大和「いやっ、あの…本当っ…愛梨…ちゃん…?」

裕翔「おい、行くぞ。」

祐兄は大和を無視して、愛梨ちゃんの肩を抱いて支えるように出て行った。



大和「ハル、どうしよー…」

こんなとこを愛梨ちゃんに見られて…

その上、その状況を祐兄に見つかってあんな態度とられて…

ちょっと泣きそうな大和。

でも知らないっ!

遙稀「大和が悪いんだから、蓮に怒られて!」

大和「ハル〜…」

知らないっ!

行きたくなさそうな大和を引っ張ってリビングに向かった。

大和の部屋から廊下に出ると、そこには息を切らした蓮が居た。

蓮「おっ、ハルに大和!ツナ缶、これで良い?コンビニまで全力疾走したんだけど(笑) 愛梨、大丈夫そうだった?」



蓮「えっ…何?何かあった?」

急に不安そうな顔をした蓮。

僕は全部チクってやった。

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