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Nectar

第11章 壊れていく

愛梨の事ばかり考えていて自分の席を通り越していた。

恥ずかしさを感じつつ案内された席に向かうと…

愛梨「…どうぞ?(笑)」

隣の席は愛梨だった。

さっと座ってCAのお姉さんが居なくなったのを確認して愛梨を見た。

蓮「知ってたの?俺が隣だって。」

小声で話しかけた俺の方は向かず、前を向いたまま返事をする愛梨。

愛梨「知らなかったけど、ファーストクラスは座席数も少ないし、他は結構埋まってるし…もしかしたらって…」

こんな偶然ってある?

まだ明るい機内。

ニヤニヤ顔を隠す為に防止を深くかぶった。

愛梨「ん」

膝に置かれたマスク。

愛梨「乾燥してるから」

なんだ。
ニヤニヤを隠す為かと思った。

KH「ありがと。」

俺の喉のコトまで考えてくれるなんて…

またニヤケてしまった顔を隠すのに、マスクを使ったのは秘密(笑)

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