テキストサイズ

Nectar

第3章 新たな出会い

ん…?

てゆうか末っ子2号っておかしいか!

末っ子なんて何人も居るもんじゃないし~…

いや、でも“永遠の末っ子”とか呼ばれてるし?

あれ?でもそれならどっちかと言うと、コッチが末っ子1号?

でもでも…

それならタマはどうなる?

遙稀「あ、あの…」

おっと、ごめん。

すっかり忘れて自分の世界に入ってた。

愛梨「それなら消毒してあげれば大丈夫ですよ。心配なら一応ガーゼつけて、包帯巻いてあげれば…。それより寒そうなんで身体温めてあげてください。」

それだけ伝えて立ち去ろうとしたのに…

遙稀「えっ…どうしよ!消毒液なんてあったかな?!それにガーゼも…。今誰もいないし…」

独り言にしては大き過ぎるその声。

帰りにくいんですけど…

遙稀「どうしよー!」

いやいや、これぐらいの事で泣きそうになるのはやめてください。

けどさすがにここまで困ってる人はほっておけない。

愛梨「うちにあるんで、取ってきましょうか?」

遙稀「本当ですか?!あぁ…でも僕手当てなんて出来ない…」

愛梨「じゃあ…私がやりましょうか?あ~でも猫ちゃん温めてあげないと可哀想だし…とりあえず預かりましょうか?」

また心配そうな顔で私を見てくる…

そんなに疑うんだったら、いっその事断ってくれて結構なんですけど…

遙稀「ぼっ、僕も一緒に行って…大丈夫ですか?」

“タマの事は僕が守る!”ってその目が言ってるけど…
もう好きにしてください。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ