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Nectar

第12章 胸の痛み

ー蓮sideー

愛梨「はぁ…こういうのやめて。もう彼女じゃないんだから」

強く抱きしめていたつもりだったのに…

胸を押されると簡単に離れてしまった。

蓮「愛梨…」

愛梨「馴れ馴れしく呼ばないでよ。」

ちくり、ちくりと

少しずつ胸の痛みが強くなる。

蓮「嘘…だよな?別れるなんて…あり得ない…」

愛梨「何でそんなに物分かり悪いの?もう疲れたの!アイドルなんかと付き合うんじゃ無かった。全然会えないし会えても夜中。デートなんて持っての他。」

疲れた…?

俺と付き合うのに疲れてたのか?

愛梨「とにかくもう帰って!明日も朝から仕事なの!早く帰って!もう連絡もしてこないで!」

愛梨がドアを開け、押し出されるように外に出た。

閉められたドア…

その向こうからは鍵が閉まる音だけでなく、ドアガードの音がした。

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