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Nectar

第12章 胸の痛み

俺が来る時のためにいつも開けててくれたのに…

それでもまだ愛梨が言ってた事が信じられなかった。

だってこの前もあんなに愛し合って、昨日だって電話でたくさん笑ったのに…

愛梨が冷静になってからもう一度話し合おう。


……




千里「あれ?蓮もう帰ってきたの?」

愛梨のところに行ったはずの俺を驚いた顔で迎えてくれた千里。

蓮「うん…何か愛梨の様子が変で…」

着ていたコートを脱いで椅子にかけた。

千里「あっ、何か落ちたよ?…ほら。」

千里が拾って俺の掌に乗せてくれたのは紛れもなく愛梨にプレゼントしたピアスで…

そこに愛梨の本気が見えた気がした。

蓮「千里…俺…」

見る見るうちに視界がボヤけてきて…

自分でもよく分からないけど、千里は俺を押さえるように抱き締めていた。

そしてメンバーみんなが俺の名前を呼びながら飛んできた。

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