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Nectar

第3章 新たな出会い

ー蓮sideー

宿舎に帰ると、ハルから電話が…

そう言えば1人で先に帰ったはずなのに居ないな。

遙稀「もしもし?蓮?!助けて!」

ハルは泣きそうな声で焦っていた。

蓮「え?!今どこ?」

遙稀「なんか…タマが逃げ出してたみたいで…帰ってきた時ちょうど見つけたんだけど怪我してて…」

ハルの声を聞いてるとこっちまで焦ってくる。

遙稀「そこに女の子が通り掛かって…ファンじゃないっぽくて…助けてくれるって言うから着いて来たんだけど…」

蓮「何やってんだよバカ!!」

遙稀「違うの~!僕もその時はパニックで、タマを助けなくちゃって!」

今だって十分パニックじゃないか!

遙稀「それでその子の部屋に来てみたら、大和グッズだらけなの!絶対ファンなのに…僕の事知らないふりしてて…」

大和のファン…?

蓮「その子の家ってどこ?!」

遙稀「宿舎の向かいのマンション!」

頭には愛梨の事しか浮かばないんですけど…

蓮「てゆうかその子何してんの?!ハル電話してて大丈夫?」

遙稀「なんか…タマの手当てしたあと抱いたまま寝ちゃって…。そのうちにタマ連れて帰ろうとしたのに、タマも居心地が良いみたいで離れてくれないの!」

はぁ…

男連れてきて寝るなんてどうかしてる!

蓮「ハル安心しろ。今から迎えに行くから。」

遙稀「本当に?!」

蓮「あぁ。それともう1つ…たぶんその子はハルの事知らないふりしてるんじゃなくて、大和にしか興味が無いんだよ。」

部屋番号を聞いて電話を切った。

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