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Nectar

第4章 意識

ー蓮sideー

追いかける事ができない僕には、愛梨と繋がる方法なんて電話しかない。

こんな告白じみた事、電話でいうべきじゃないって分かり切ってるのに…

愛梨だけには僕が“ただのナンパ野郎”だなんて思われたくなかった。

精一杯かっこ良い声を出してみる。

ちょっとでも僕を男として見てもらえるように…

愛梨「ごめんなさい、私…」

蓮「あ~僕またフラれる?(笑)」

こんな状況に慣れつつある僕って…

自分でも哀れに思うよ(笑)

愛梨「ごめん。蓮、私は…」

蓮「あっ!名前…やっと呼んでくれた(笑)蓮って…」

ちゃんと愛梨の言葉聞いてあげなくてごめん。

でも、やっぱりココではっきりと理由まで付けてフラれたら…

本当に終わってしまう気がするから。

それに…

そんな事より蓮って愛梨の口から聞けたのが、今の僕にとっては何より嬉しいんだ。

蓮「本当はずっと名前で呼んでもらいたかった…」

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