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Nectar

第4章 意識

ー愛梨sideー

恋愛についてペラペラと喋ってしまった自分が恥ずかしくて、タバコを吸うついでに頭を冷やそうとベランダに出た。

けど…

次の瞬間には後ろから抱きしめられていた。

何この状況!!

いきなりの事でテンパりながらも、とりあえず離してもらおうともがく。

予想以上に強い力…

弱そうな末っ子のくせに…

蓮「ねぇ…ちょっとはドキドキしてくれてる?男として見てよ…」

ドキドキ?

そんなのしまくってるつーの!!

だいたい男の人に抱きしめられたのなんて何年ぶりよ?!

もーっ!無理無理無理!!!

愛梨「痛い目見たくなかったら離して…」

一応アイドルだから手加減してるけど…

私を舐めないでよね!

少し腕の力が緩んだ隙に抜け出た。

そして末っ子が中に入ったのを確認すると、ゆっくりとタバコの煙を肺に入れる。

ドキドキがなかなか収まらない。

それどころか、立っているのとタバコのせいで酔いが回ってくる。

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